増鏡・とはずがたり現代語訳全文|語句の意味と比較ポイント解説

共通テスト古文対策
2022年・第3問

増鏡・とはずがたり現代語訳|共通テスト古文の語句と比較ポイント

2022年共通テスト国語第3問で出題された『増鏡』と『とはずがたり』について、出題本文、現代語訳、重要語句、敬語・助動詞、二つの文章を比較するときのポイントをまとめています。

原文や現代語訳を確認したい場合は目次から該当箇所へ進んでください。比較問題を復習したい場合は、先に「二つの文章の比較ポイント」を読むと、語り手の立場や人物の描かれ方の違いを整理できます。

共通テスト2022国語 第3問の概要
試験 大学入学共通テスト 2022年(令和4年度)国語
大問 第3問 古文(古典①)
出典 文章Ⅰ『増鏡』、文章Ⅱ『とはずがたり』
テーマ 後深草院が前斎宮に恋慕する場面を、歴史物語日記という異なるジャンルから描いた組テキスト。

二つの文章を読み比べながら、語句や敬語だけでなく、語り手の立場・距離感人物の描かれ方の違いを読み取ることが重要です。

重要語句の意味を先に確認

古文の重要語句を確認するイメージ

検索されることの多い語句を先にまとめます。意味を確認した後、本文中で誰の様子や動作を表しているかまで戻ると、比較問題でも使いやすくなります。

  • ねびととのひたる:年を経て、すっかり大人びて端正である
  • おほかたなるやうに:ただ通りいっぺんに、当たり障りなく
  • まどろまれ給はず:うとうとできない、眠れない
  • おほかた:おおよそ、だいたい、たいてい。本文では「形式的に、無難に」の方向で捉える
語句 意味 品詞分解・読み方 出典
ねびととのひたる御さま すっかり大人びて端正なご容姿 ねびは「ねぶ」の連用形、ととのひは「ととのふ」の連用形、たるは存続の助動詞「たり」の連体形です。「眠る」ではなく、年を経て成長する意味です。 とはずがたり
おほかたなるやうに ただ通りいっぺんに、当たり障りなく 形容動詞おほかたなりの連体形「なる」+名詞「やう」です。表向きの挨拶は形式的ですが、その中に院の本心を記した手紙が隠されています。 とはずがたり
まどろまれ給はず うとうとできない、眠れない まどろむ+可能の助動詞+尊敬の補助動詞給ふ+打消の助動詞です。尊敬の向きは院です。 増鏡
後深草院/斎宮/二条 院、前斎宮、院に仕える二条 『増鏡』では二条が「某大納言の娘」として登場し、『とはずがたり』では出来事を語る本人として登場します。 両方

重要語句のFAQ

「ねびととのひたる」は誰の様子ですか。

斎宮のご容姿です。「ねぶ」は年を経て大人になるという意味で、成熟して端正になった様子を表しています。

「おほかたなるやうに」は良い意味ですか、悪い意味ですか。

善悪を直接示す表現ではなく、「形式的に」「当たり障りなく」という意味です。表向きの挨拶と、ひそかに渡す手紙の内容が対比されています。

「まどろまれ給はず」はどのように分解しますか。

「まどろむ」+可能の助動詞「る」+尊敬の補助動詞「給ふ」+打消の助動詞「ず」です。院が眠ることができないという意味になります。

『増鏡』と『とはずがたり』の比較ポイント

二つの文章は同じ出来事を扱っていますが、語り手の立場が異なります。比較問題では、作品ジャンルの名称だけで判断するのではなく、本文中のどの表現に語り手の評価や距離感が表れているかを確認します。

比較する観点 『増鏡』 『とはずがたり』
語り手の位置 出来事を後から記す歴史物語の語り手が、院の行動を外側から描いている。 院に仕え、実際に斎宮との間を取り次いだ二条本人が、自分の体験として語っている。
院への評価 けしからぬ御本性なりや」と、院の行動に対する直接的な批評を加える。 思ひつることよとをかしくて」と、予想どおり行動する院をやや皮肉を込めて眺める。
院との距離 院の心中を推測しながら、やや距離を置いて説明する。 院から直接「いかがすべき」と相談され、使者や案内役を命じられる近い立場から描く。
斎宮の描写 院の恋慕の対象として描かれ、院の行動と斎宮の反応が簡潔にまとめられている。 「ねびととのひたる御さま」など、斎宮の美しさを比喩を交えて詳しく描いている。
二条の存在 「なにがしの大納言の娘」として、院と斎宮をつなぐ人物として説明される。 語り手本人として登場し、院への感想や煩わしさも地の文に表す。

比較問題で押さえる順番

  1. それぞれの文章で、出来事を語っている人物を確認する。
  2. 院や斎宮に対する評価が表れた語句を探す。
  3. 同じ出来事が、どの程度詳しく描かれているかを比べる。
  4. 選択肢の説明を本文中の具体的な表現と照合する。

文章Ⅰ『増鏡』本文

院も我が御方にかへりて、うちやすませ給へれど、まどろまれ給はず。ありつる御面影、心にかかりて覚え給ふぞいとわりなき。「さしはへて聞こえむも、人聞きよろしかるまじ。いかがはせん」と思し乱る。御はらからと言へど、年月よそにて生ひ立ち給へれば、うとうとしく習ひ給へるままに、慎ましき御思ひも薄くやありけん、なほひたぶるにいぶせくてやみなむは、あかず口惜しと思す。けしからぬ御本性なりや。なにがしの大納言の娘、御身近く召し使ふ人、かの斎宮にも、さるべきゆかりありて睦ましく参りなるるを召し寄せて、「なれなれしきまでは思ひ寄らず。ただ少しけ近き程にて、思ふ心の片端を聞こえむ。かく折よき事もいと難かるべし」

とせちにまめだちてのたまへば、いかがたばかりけむ、夢うつつともなく近付き聞こえ給へれば、いと心憂しと思せど、あえかに消え惑ひなどはし給はず。

文章Ⅰ『増鏡』現代語訳

院も自室に戻って、少しお休みになるのだが、まどろむこともおできにならない。さきほどの斎宮のお姿が自然と心にかかって思い出されるのは、なんともどうしようもないことである。「わざわざ手紙を申し上げるのも、人聞きがよくないだろう。どうしたものか」と深くお考えになる。

ご兄妹とはいっても、長年別々に成長なさったので、もともと疎遠でいらっしゃったために、斎宮と通じ合うことに気が引けるお気持ちも薄かったのであろうか。やはり、このまま悶々として終わってしまうのは、満足できず残念だとお思いになる。なんともけしからぬご性格であることよ。

某大納言の娘で、院がお側近くに召し使っている人であり、あの斎宮にもしかるべき縁があって親しく出入り申し上げている者をお呼び寄せになって、

「馴れ馴れしい仲にまでなりたいとは思わない。ただ、少し身近なところで、私の思いの一端だけでも申し上げたい。このような都合のよい機会も、なかなかあるまい」

と、しきりに誠実そうにおっしゃるので、どのように取り計らったのであろうか、斎宮のもとへ院が夢とも現実ともつかないような状態で近づき申し上げなさった。斎宮は大変つらいとお思いになるけれど、弱々しく取り乱す様子にはなられない。

文章Ⅱ『とはずがたり』本文

斎宮は二十に余り給ふ。ねびととのひたる御さま、神も名残を慕ひ給ひけるもことわりに、花といはば、桜にたとへても、よそ目はいかがとあやまたれ、霞の袖を重ぬるひまもいかにせましと思ひぬべき御有様なれば、ましてくまなき御心の内は、いつしかいかなる御物思ひの種にかと、よそも御心苦しくぞおぼえさせ給ひし。御物語ありて、神路山の御物語などたえだえ聞え給ひて、「今宵はいたう更け侍りぬ。のどかに明日は、嵐の山のかぶろなる梢どもも御覧じて御帰りあれ」

など申させ給ひて、わが御方へ入らせ給ひて、いつしか

「いかがすべき、いかがすべき」

と仰せあり。思ひつることよとをかしくてあれば、

「幼くより参りししるしに、このこと申しかなへたらん、まめやかに志ありと思はむ」

など仰せありて、やがて御使に参る。ただおほかたなるやうに、「御対面うれしく、御旅寝すさまじくや」などにて、忍びつつ文あり。氷襲の薄様にや、

「知られじな今しも見つる面影のやがて心にかかりけりとは」

更けぬれば、御前なる人も皆寄り臥したる。御主も小几帳ひき寄せて、御とのごもりたるなりけり。近く参りて、事のやう奏すれば、御顔うちあかめて、いと物ものたまはず。文も、見るとしもなくて、うち置き給ひぬ。

「何とか申すべき」

と申せば、

「思ひ寄らぬ御言の葉は、何と申すべき方もなくて」

とばかりにて、また寝給ひぬるも心やましければ、帰り参りてこのよしを申す。

「ただ寝給ふらむところへ、案内せよ、案内せよ」

と責めさせ給ふもむつかしければ、御供に参らんことはやすくこそ、しるべして参る。甘の御衣などはことごとしければ、御大口ばかりにて、忍びつつ入らせ給ふ。

まづ先に参りて、御障子をやをら開けたれば、ありつるままにて御とのごもりたる。御前なる人も寝入りぬるにや、音する人もなく、小さらかに這ひ入らせ給ひぬる後、いかなる御ことどもかありけむ。

文章Ⅱ『とはずがたり』現代語訳

斎宮は二十歳を過ぎていらっしゃる。すっかり大人びて端正なご容姿は、伊勢の神々も名残惜しくお慕いになったのももっともなことで、花にたとえるなら桜と言っても、遠目にはどうであろうかと見まちがえてしまうほどである。

桜に霞が重なるように、そのお顔を袖でお隠しになる一瞬の間さえ、どうしたものかと判断に悩むに違いないと思わせるご様子なので、まして好色な院の心のうちでは、早くもどのような物思いの種になっているのだろうかと、よそ者の私、二条から見ても、お気の毒なことだと存じられた。

お話があって、斎宮が神路山のことなどを、途切れ途切れにお語り申し上げなさって、院は「今宵はずいぶん夜も更けました。明日はゆっくりと、嵐山の葉の落ちた梢などもご覧になって、お帰りください」などとおっしゃった。

院はご自分のお部屋へお入りになると、早くも、

「どうしたらよいだろう、どうしたらよいだろう」

とおっしゃる。思っていた通りのことだなあとおかしく思っていると、

「幼いころからお前が仕えてきた甲斐として、このことを申し伝えて私の思いをかなえてくれたなら、まことに私に志ある者だと思おう」

などとおっしゃって、すぐに私が使いとして参上することになった。

ただ通りいっぺんの挨拶として、「お目にかかれてうれしく存じます。旅寝は興ざめではありませんでしたか」などと申し上げる。その中に、ひそかにお手紙がある。氷襲の重ね色の薄様であったろうか。

知られじな今しも見つる面影のやがて心にかかりけりとは
(ご存じないでしょうね。たった今お目にかかったあなたのお姿が、そのまま私の心に深くかかり続けているとは。)

夜が更けたので、斎宮の御前に仕えている女房たちも皆、寄りかかって横になっている。斎宮も小几帳を引き寄せて、お休みになっているのだった。

私はそば近くに参って事の次第を申し上げると、斎宮はお顔を赤らめて、ほとんど何もおっしゃらない。お手紙も、別にご覧になるでもなく、そのまま置きなさった。

「何とご返事申し上げましょうか」

と私が申し上げると、

「思いも寄らないお言葉には、何と申し上げればよいのか言いようもなくて」

とだけおっしゃって、またお休みになってしまわれた。それも私は心中穏やかでないので、院のもとへ帰参して、このことを申し上げる。

「かまわないから、お休みになっているところへ私を案内しろ、案内しろ」

とせき立てなさるのも煩わしいので、お供に参ることはたやすく、私が案内役となってご一緒に参上する。院は直衣などは大げさなので、大口袴だけのお姿で、こっそりとお入りになる。

まず私が先に参って、お襖をそっと開けると、斎宮はさきほどのままのご様子でお休みになっている。御前の女房たちも寝入ってしまったのだろうか、物音を立てる人もなく、院は身を小さくして静かに這うようにしてお入りになった。その後、どのようなことがあったのであろうか。

現代語訳の次に、比較問題を演習したい場合

二つの文章の内容が分かっても、共通テストでは、選択肢の説明を本文中の具体的な表現と照合する必要があります。「けしからぬ御本性なりや」と「思ひつることよとをかしくて」の違いなどを、設問の根拠として使える形まで練習したい場合は、大学受験古文漢文の指導内容を確認できます。

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語句・文法・敬語のポイント

共通テストでは、単語の意味だけでなく、助動詞や敬語を手掛かりにして、主語や人物関係を判断する必要があります。

文章Ⅰ『増鏡』の重要語句

  • まどろまれ給はず:「まどろむ」+可能の助動詞「る」+尊敬の補助動詞「給ふ」+打消の助動詞「ず」。院が眠ることができないという意味。
  • 慎ましき御思ひ:「慎まし」は、気が引ける、遠慮されるという意味。兄妹である斎宮に恋慕することへのためらいを指す。
  • なほひたぶるにいぶせくてやみなむは、あかず口惜し:「このまま悶々として終わってしまうのは、物足りなく残念だ」という院の思い。
  • せちにまめだちて:「せちに」はしきりに、「まめだつ」は真面目そうに振る舞うという意味。院が自分の望みを誠実そうに頼む様子を表す。

文章Ⅰ『増鏡』の文法・敬語

  • 給ふ:尊敬の補助動詞。ここでは院を高める。
  • やみなむ:「止む」+完了・強意の助動詞「ぬ」+推量の助動詞「む」。ここでは「終わってしまうようなのは」と捉える。
  • いかがたばかりけむ:疑問の係助詞「いかが」と過去推量の助動詞「けむ」により、「どのように取り計らったのであろうか」と語り手が推測する。

文章Ⅱ『とはずがたり』の重要語句

  • ねびととのひたる御さま:「ねぶ」は年を経て成長する、「ととのふ」は整うという意味。十分に大人びて端正なご様子。
  • 霞の袖を重ぬるひま:桜に霞が重なる様子と、斎宮が袖で顔を隠す姿を重ねた比喩。
  • おほかたなるやうに:通りいっぺんに、形式的にという意味。表向きの挨拶と、ひそかな手紙の内容が対比される。
  • 思ひつることよとをかしくて:予想していた通りだと、二条が院の行動をおかしく思う表現。
  • 責めさせ給ふもむつかしければ:「むつかし」は、煩わしい、気が重いという意味。院に急かされる二条の本音が表れている。

文章Ⅱ『とはずがたり』の敬語

  • 給ふ:院または斎宮の動作に付いて、その人物を高める。
  • 参る・奏す・申す:二条などの動作を低め、動作の向かう相手を高める謙譲表現。
  • 主語の確認:院、斎宮、二条の動作が続くため、敬語の向きと会話文の前後から主語を判断する。

本文中の助動詞で迷ったときの復習先

「まどろまれ給はず」の、「やみなむ」のぬ・む、「いかがたばかりけむ」のけむを判別しにくかった場合は、接続と活用を分けて復習すると整理しやすくなります。

一部の語句や敬語だけを補いたい場合

全文の演習ではなく、「まどろまれ給はず」の分解や敬語の向きなど、つまずいた箇所だけを扱いたい場合は、ワンポイント講座の内容を確認できます。

古文漢文ワンポイント講座で扱える内容を見る

出題のねらいと読解のポイント

歴史物語と日記文学の違い

  • 文章Ⅰ『増鏡』:歴史物語の語り手が、院の心情や行動を外側から描き、評価を加えている。
  • 文章Ⅱ『とはずがたり』:後深草院に仕えた二条が、自分の体験を回想し、院と斎宮の間を取り次いだ立場から語っている。

作品ジャンルの違いは、単なる知識問題ではありません。語り手が出来事の外側にいるのか、当事者として関わっているのかによって、描写の詳しさや評価の示し方が変わります。

比較するときの三つの視点

  • 院の描かれ方
    『増鏡』では「けしからぬ御本性なりや」と直接的に批評されます。『とはずがたり』では、二条の「をかしくて」「むつかしければ」などの感想を通して描かれます。
  • 斎宮の描かれ方
    『とはずがたり』では容姿の美しさが詳しく描かれます。一方、斎宮自身の言葉は多くなく、表情、沈黙、手紙への反応から心情を読み取ります。
  • 語り手の存在感
    『増鏡』の語り手は院の心情を推測しながら評価します。二条は出来事の中に入り、使者や案内役を務めながら、自分の感想も記しています。

共通テスト古文で必要な読解力

読解の観点 確認すること
一文ごとの解釈 単語、助動詞、敬語から「誰が、誰に、何をしたか」を確認する。
場面の把握 院が斎宮を見て恋慕し、二条を介して接近しようとする流れを押さえる。
複数文章の比較 同じ人物や出来事が、語り手の立場によってどのように違って描かれるかを比べる。
選択肢の照合 選択肢の説明に対応する本文表現を探し、本文にない評価や言い過ぎが含まれていないか判断する。

復習チェックリスト

内容理解

  • □ 『増鏡』の場面が、院が自室へ戻った後の心情と行動を描いていることを説明できる。
  • □ 『とはずがたり』の語り手が二条であり、院と斎宮の間を取り次ぐ立場であることを説明できる。
  • □ 院、斎宮、二条の関係を説明できる。
  • □ 二つの文章における院の描かれ方の違いを、本文表現を挙げて説明できる。

語句・文法

  • □ 「ねびととのひたる」「おほかたなるやうに」「まどろまれ給はず」の意味を答えられる。
  • □ 「まどろまれ給はず」を動詞、助動詞、敬語に分けられる。
  • □ 「やみなむ」の「ぬ」と「む」の働きを説明できる。
  • □ 「けむ」が語り手の過去についての推量を表すことを説明できる。
  • □ 「給ふ」「参る」「奏す」などの敬語の向きを確認できる。

比較読解

  • □ 「けしからぬ御本性なりや」に表れた語り手の評価を説明できる。
  • □ 「思ひつることよとをかしくて」に表れた二条の見方を説明できる。
  • □ 斎宮の美しさが『とはずがたり』でどのように表現されているか説明できる。
  • □ 選択肢を判断するとき、対応する本文表現へ戻れる。

本番に向けた確認

  • □ 解説を見ずに、二つの文章の場面を短く要約した。
  • □ 主語が変わる箇所に印を付けて本文を読み直した。
  • □ 語り手の評価や感想を示す表現を抜き出した。
  • □ 他の組テキストでも、語り手、人物評価、描写の違いを比べた。

まとめ

『増鏡』と『とはずがたり』は、後深草院が斎宮に恋慕する同じ出来事を扱っています。しかし、『増鏡』では歴史物語の語り手が院を外側から批評し、『とはずがたり』では二条が当事者として院の行動を近くから語っています。

比較問題では、作品ジャンルの名称だけを覚えるのではなく、「けしからぬ御本性なりや」「思ひつることよとをかしくて」「責めさせ給ふもむつかしければ」など、語り手の評価や感想が表れた本文表現を根拠にすることが大切です。

語句や助動詞で止まった場合は関連する解説記事へ進み、二つの文章を選択肢と照合する練習まで必要な場合は、共通テスト対策の案内を参考にしてください。