増鏡・とはずがたり現代語訳全文|語句の意味と比較ポイント解説

共通テスト古文対策
2022年・第3問

増鏡・とはずがたり現代語訳|2022年共通テスト古文の問4比較・語句解説

2022年共通テスト国語第3問で出題された『増鏡』と『とはずがたり』について、出題箇所の原文と現代語訳、重要語句、品詞分解、敬語、和歌、設問ごとの本文根拠、二つの文章の比較をまとめています。

このページに掲載しているのは、作品全体ではなく、共通テストで出題された箇所です。品詞分解も出題本文の全語ではなく、「まどろまれ給はず」「知られじな」など、読解や設問判断で重要になる表現を対象としています。

探している内容から読む

現代語訳、語句・文法、問4比較など、確認したい内容から直接進めます。

原文・現代語訳

共通テスト出題箇所を場面ごとに確認できます。

語句・品詞分解・敬語

重要語句の意味や助動詞、敬語による主語判断を確認できます。

設問・問4比較

設問の本文根拠と、二つの文章の違いを確認できます。

2022年共通テスト古文の概要と人物関係

第3問では、後深草院が前斎宮に心を引かれ、二条を介して近づこうとする出来事が、『増鏡』と『とはずがたり』の二つの文章で描かれています。

二作品の違いを先に確認

『増鏡』は出来事を外側から整理して語り、『とはずがたり』は二条が当事者として体験を語ります。詳しい違いは後半の「問4の比較」で本文根拠とともに確認します。

人物 立場・関係 本文中の役割
後深草院 前斎宮の異母兄にあたる人物 前斎宮の姿を見て心を引かれ、二条に手紙の取り次ぎや部屋への案内を求めます。
前斎宮 院の異母妹にあたる人物 院から手紙を受け取りますが、明確な返事を示さず、そのまま休みます。
二条 院に仕え、前斎宮とも親しく出入りできる人物 院と前斎宮の間で使者と案内役を務めます。『とはずがたり』では語り手本人です。

出来事の流れ

  1. 院が前斎宮の姿を見て心を引かれる。
  2. 院が自室へ戻っても眠れず、思い悩む。
  3. 院が二条に手紙の取り次ぎを頼む。
  4. 二条が院の手紙と和歌を前斎宮へ届ける。
  5. 前斎宮は顔を赤らめるが、明確な返事をしない。
  6. 院が二条に前斎宮の部屋へ案内するよう求める。
  7. 院が前斎宮の部屋へ忍んで入る。

文章Ⅰ『増鏡』原文・現代語訳

原文と現代語訳を四つの場面に分けています。同じ番号の原文と訳文を見比べながら確認してください。

場面1 院が自室へ戻っても眠れない

原文

院も我が御方にかへりて、うちやすませ給へれど、まどろまれ給はず。ありつる御面影、心にかかりて覚え給ふぞいとわりなき。「さしはへて聞こえむも、人聞きよろしかるまじ。いかがはせん」と思し乱る。

現代語訳

院もご自分の部屋へ戻り、少しお休みになるけれど、うとうとすることもおできにならない。先ほど見た前斎宮のお姿が心にかかって思い出されるのは、どうしようもないことである。「わざわざ思いを申し上げるのも、世間体がよくないだろう。どうしたものか」と思い悩みなさる。

場面2 院がためらいながらも接近を望む

原文

御はらからと言へど、年月よそにて生ひ立ち給へれば、うとうとしく習ひ給へるままに、慎ましき御思ひも薄くやありけん、なほひたぶるにいぶせくてやみなむは、あかず口惜しと思す。けしからぬ御本性なりや。

現代語訳

きょうだいとはいっても、長年別々の場所で成長なさったので、疎遠な関係に慣れていらっしゃったために、前斎宮へ近づくことを遠慮するお気持ちも薄かったのであろうか。やはり、このまま胸の内を晴らせずに終わるのは、満足できず残念だとお思いになる。なんともけしからぬご性質であることよ。

場面3 院が二条に取り次ぎを頼む

原文

なにがしの大納言の娘、御身近く召し使ふ人、かの斎宮にも、さるべきゆかりありて睦ましく参りなるるを召し寄せて、「なれなれしきまでは思ひ寄らず。ただ少しけ近き程にて、思ふ心の片端を聞こえむ。かく折よき事もいと難かるべし」とせちにまめだちてのたまへば、

現代語訳

ある大納言の娘で、院が身近に召し使っている人がおり、その人は前斎宮ともしかるべき縁があって親しく出入りしていた。院はその女性をお呼び寄せになり、「馴れ馴れしい間柄にまでなりたいとは思っていない。ただ、もう少し近いところで、私の思いの一端だけでも申し上げたい。このような都合のよい機会も、なかなかあるまい」と、しきりに誠実そうな態度でおっしゃるので、

場面4 院が前斎宮へ近づく

原文

いかがたばかりけむ、夢うつつともなく近付き聞こえ給へれば、いと心憂しと思せど、あえかに消え惑ひなどはし給はず。

現代語訳

その女性がどのように取り計らったのであろうか、院は夢とも現実ともつかないような状態で前斎宮へ近づき申し上げなさった。前斎宮は大変つらいとお思いになるけれど、弱々しく取り乱すようなことはなさらない。

読解ポイント:『増鏡』は院の心情から接近までを簡潔にまとめながら、「けしからぬ御本性なりや」と語り手が院を直接評価しています。

文章Ⅱ『とはずがたり』原文・現代語訳

『とはずがたり』では、語り手である二条が実際に使者や案内役を務めています。

場面1 前斎宮の美しさと院への懸念

原文

斎宮は二十に余り給ふ。ねびととのひたる御さま、神も名残を慕ひ給ひけるもことわりに、花といはば、桜にたとへても、よそ目はいかがとあやまたれ、霞の袖を重ぬるひまもいかにせましと思ひぬべき御有様なれば、ましてくまなき御心の内は、いつしかいかなる御物思ひの種にかと、よそも御心苦しくぞおぼえさせ給ひし。

現代語訳

前斎宮は二十歳を過ぎていらっしゃる。すっかり大人びて端正になったご容姿は、伊勢の神々も別れを惜しんでお慕いになったのももっともだと思われるほどである。花にたとえるなら桜といっても、遠くから見れば本物の桜と見間違うのではないかと思われる。桜に霞が重なるように、そのお顔を袖でお隠しになる一瞬の間さえ惜しまれるほどのご様子なので、まして好色な院のお心の内では、早くもどのような物思いの種になるのだろうかと、院の心の動きをそばから見ている私にも、前斎宮のことがお気の毒に思われた。

場面2 前斎宮との対面後、院が二条へ相談する

原文

御物語ありて、神路山の御物語などたえだえ聞え給ひて、「今宵はいたう更け侍りぬ。のどかに明日は、嵐の山のかぶろなる梢どもも御覧じて御帰りあれ」など申させ給ひて、わが御方へ入らせ給ひて、いつしか「いかがすべき、いかがすべき」と仰せあり。

現代語訳

お話があり、前斎宮が神路山のことなどを途切れ途切れにお話し申し上げなさる。院は、「今夜はずいぶん夜も更けました。明日はゆっくりと、嵐山の葉の落ちた梢などもご覧になってからお帰りください」などとおっしゃる。院はご自分のお部屋へお入りになると、早くも「どうしたらよいだろう、どうしたらよいだろう」とおっしゃる。

場面3 二条が使者を命じられる

原文

思ひつることよとをかしくてあれば、「幼くより参りししるしに、このこと申しかなへたらん、まめやかに志ありと思はむ」など仰せありて、やがて御使に参る。

現代語訳

私が、予想していたとおりのことだと興味深く思っていると、院は「幼いころからお前が仕えてきた証しとして、このことを申し伝えて私の願いをかなえてくれたなら、本当に私への志がある者だと思おう」などとおっしゃる。そこで、すぐに私が使者として参上する。

場面4 形式的な挨拶に手紙を忍ばせる

原文

ただおほかたなるやうに、「御対面うれしく、御旅寝すさまじくや」などにて、忍びつつ文あり。氷襲の薄様にや、

知られじな今しも見つる面影のやがて心にかかりけりとは

現代語訳

ただ通りいっぺんの挨拶をするように、「お目にかかれてうれしく存じます。慣れない旅先でのお休みは、物寂しくありませんでしたか」などと申し上げ、その中にひそかに手紙がある。氷襲の重ね色を思わせる薄様紙であったろうか。

ご存じないでしょうね。たった今お目にかかったあなたのお姿が、そのまま私の心に深くかかり続けているとは。

場面5 前斎宮が手紙に明確な返答をしない

原文

更けぬれば、御前なる人も皆寄り臥したる。御主も小几帳ひき寄せて、御とのごもりたるなりけり。近く参りて、事のやう奏すれば、御顔うちあかめて、いと物ものたまはず。文も、見るとしもなくて、うち置き給ひぬ。

「何とか申すべき」と申せば、「思ひ寄らぬ御言の葉は、何と申すべき方もなくて」とばかりにて、また寝給ひぬるも心やましければ、帰り参りてこのよしを申す。

現代語訳

夜が更けたので、前斎宮の御前に仕えている女房たちも皆、寄りかかって横になっている。前斎宮も小几帳を引き寄せて、お休みになっているのだった。私はそば近くに参って事情を申し上げると、前斎宮はお顔を赤らめて、ほとんど何もおっしゃらない。手紙も、十分に読むという様子ではなく、そのまま置きなさった。

私が「何とご返事申し上げましょうか」と申し上げると、「思いも寄らないお言葉には、何と申し上げればよいのか言いようもなくて」とだけおっしゃり、またお休みになった。返事が得られず、私も気持ちが落ち着かないので、院のもとへ帰ってこの様子を申し上げる。

場面6 院が二条に部屋への案内を求める

原文

「ただ寝給ふらむところへ、案内せよ、案内せよ」と責めさせ給ふもむつかしければ、御供に参らんことはやすくこそ、しるべして参る。甘の御衣などはことごとしければ、御大口ばかりにて、忍びつつ入らせ給ふ。

現代語訳

院が「かまわないから、お休みになっているところへ私を案内しろ、案内しろ」とせき立てなさるのも煩わしいので、お供すること自体は難しいことではないと思い、私が道案内をして参る。院は、上皇の平服である甘の御衣を着ることさえ大げさになるので、大口袴だけのお姿で、こっそりとお入りになる。

語句:「甘の御衣」は「かんのおんぞ」と読み、上皇が平服として着用する直衣を指します。

場面7 院が前斎宮の部屋へ入る

原文

まづ先に参りて、御障子をやをら開けたれば、ありつるままにて御とのごもりたる。御前なる人も寝入りぬるにや、音する人もなく、小さらかに這ひ入らせ給ひぬる後、いかなる御ことどもかありけむ。

現代語訳

まず私が先に参り、お襖をそっと開けると、前斎宮は先ほどのままのご様子でお休みになっている。御前の女房たちも寝入ってしまったのだろうか、物音を立てる人もいない。院は身を小さくして、静かに這うようにしてお入りになった。その後、どのようなことがあったのであろうか。

読解ポイント:『とはずがたり』では、二条が院との会話、手紙の取り次ぎ、前斎宮の反応、自分の感情まで具体的に語っています。

重要語句の意味

増鏡ととはずがたりの重要語句を確認するイメージ

まず意味を短く確認し、詳しい文法は次の「重要表現の品詞分解」で確認してください。

語句 本文中の意味 確認点
ねびととのひたる御さま すっかり大人びて端正なご容姿 前斎宮の様子。「ねび」は「眠る」という意味ではありません。
おほかたなるやうに 通りいっぺんに、当たり障りなく 形式的な挨拶と、その中に忍ばせた手紙が対比されています。
まどろまれ給はず うとうとすることがおできにならない 「れ」は、院が眠ることができない文脈から可能と判断します。

重要表現の品詞分解

助動詞の識別や敬語判断に関係する表現を中心に確認します。

「まどろまれ給はず」

まどろま=「まどろむ」マ行四段活用・未然形、れ=助動詞「る」連用形、給は=補助動詞「給ふ」未然形、ず=打消の助動詞・終止形。

院が眠ることができない文脈なので、「れ」は可能と判断します。「給ふ」は院への尊敬です。

「やみなむ」

やみ=「止む」連用形、な=完了・強意の助動詞「ぬ」未然形、む=助動詞「む」連体形。

本文では「終わってしまうようなのは」というまとまりで捉え、「なむ」を一語の係助詞とはしません。

「いかがたばかりけむ」

いかが=副詞、たばかり=「たばかる」連用形、けむ=過去推量の助動詞・連体形。

語り手が過去の取り計らい方を直接確認できず、推測している表現です。

「知られじな」

知ら=「知る」未然形、れ=助動詞「る」未然形、じ=打消推量の助動詞、な=終助詞。

このページでは「この思いがあなたには知られないだろうなあ」という関係で捉え、歌意では「あなたはご存じないでしょうね」と示します。「れ」の意味区分は、授業や試験で指定された資料がある場合はその説明を優先してください。

「見つる」

見=「見る」連用形、つる=完了の助動詞「つ」連体形。後ろの「面影」を修飾し、「たった今見た面影」という意味です。

「ねびととのひたる」

ねびととのひ=「ねびととのふ」連用形、たる=完了・存続の助動詞「たり」連体形。前斎宮が十分に成長して端正になった状態を表します。

「おほかたなるやうに」

おほかたなる=形容動詞「おほかたなり」連体形、やう=名詞、に=格助詞。全体では「ただ通りいっぺんの挨拶をするように」と訳します。

敬語から主語を判断する

主語が省略される古文では、尊敬語だけでなく、謙譲語が誰に向かっているかを確認すると人物関係を整理しやすくなります。

本文表現 敬意の向き 主語・動作の確認
まどろまれ給はず 院への尊敬 前斎宮の面影が心に残り、眠ることができないのは院です。
御顔うちあかめて、いと物ものたまはず 前斎宮への尊敬 顔を赤らめ、ほとんど何もおっしゃらないのは前斎宮です。
事のやう奏すれば 前斎宮へ申し上げる謙譲 二条が前斎宮に事情を申し上げています。
近付き聞こえ給へれば 前斎宮への謙譲と院への尊敬 院が前斎宮に近づき申し上げなさる、という読みになります。

特に「聞こゆ」「申す」「奏す」は、誰が誰に申し上げているのかを本文の流れに戻って確認してください。

和歌「知られじな今しも見つる面影の…」の文法と意味

知られじな今しも見つる面影のやがて心にかかりけりとは

詠み手 後深草院
受け手 前斎宮
歌意 たった今見た前斎宮の姿が、そのまま院の心から離れないことを伝えています。
表現 訳 意味のつかみ方
知られじな 知られないでしょうね 院の思いが前斎宮には伝わっていないだろう、という意味で捉えます。
今しも見つる面影 たった今見たお姿 直前に見た前斎宮の姿を指します。
やがて心にかかりけり そのまま心にかかり続けている 「やがて」は、ここでは「そのまま」と読むのが自然です。

この歌は前斎宮の返歌ではありません。後深草院が前斎宮の姿を見た直後の心の動きを詠んだ歌です。

2022年共通テストの問番号別に本文根拠を確認

正解番号そのものではなく、選択肢を判断するときに戻りたい本文表現を整理します。

問1 重要語句の意味

  • 「まどろまれ給はず」は、院が眠ることができない状態。
  • 「ねびととのひたる」は、前斎宮が大人びて端正な様子。
  • 「おほかたなるやうに」は、形式的な挨拶をするようにという意味。

問2 文法・敬語の判断

  • 「まどろまれ給はず」の「れ」は可能と読む。
  • 「やみなむ」は「やみ/な/む」と分ける。
  • 「いかがたばかりけむ」は、語り手の推測を含む。

問3 和歌と心情の確認

「知られじな今しも見つる面影の…」は後深草院の歌です。前斎宮の返歌ではなく、院が前斎宮の姿を見た直後の心情を詠んでいます。

問4 文章Ⅰ・文章Ⅱの比較

語り手の立場、二条の関与、前斎宮の反応、院への評価を比べます。詳しくは次の比較表で確認してください。

問4の比較で確認する本文根拠

二つの文章は同じ出来事を扱っていますが、語り手の立場や描写の詳しさが異なります。選択肢を判断するときは、次の違いを本文根拠に戻って確認します。

比較する観点 『増鏡』 『とはずがたり』
語り手の立場 出来事の外側から、院の心情と行動を整理して語る。 二条が当事者として、自分の行動や感じ方を含めて語る。
院への評価 「けしからぬ御本性なりや」と、語り手の評価が直接示される。 院の言動を具体的に示し、二条の受け止めを通して院の様子が伝わる。
二条の関与 院と前斎宮をつなぐ人物として説明される。 使者として手紙を届け、院を前斎宮の部屋へ案内する様子が詳しい。
前斎宮の反応 つらく思うが、弱々しく取り乱すことはしないとまとめられる。 顔を赤らめ、明確に返事をせず、手紙も十分に読む様子ではないと描かれる。

問4で取り違えやすい選択肢の特徴

選択肢で出やすいずれ 本文に合う確認 判断のポイント
前斎宮が院に明確な返事をした、または積極的に受け入れたとする。 『とはずがたり』では、前斎宮は顔を赤らめ、ほとんど何も言わず、手紙も十分に読む様子ではありません。 本文にない積極的な心情を足していないか確認します。
「けしからぬ御本性なりや」を二条の発言のように扱う。 この表現は『増鏡』の語り手による地の文の評価です。 発言と地の文、語り手の評価を分けて読みます。
二条が院を案内する様子を『増鏡』にも詳しく書かれているように扱う。 二条が先に障子を開け、院を案内する具体的な描写は『とはずがたり』にあります。 片方にしかない描写を、両方にある内容として読まないようにします。
和歌を前斎宮側の返歌として読む。 「知られじな今しも見つる面影の…」は院の和歌です。 詠み手、受け手、歌の内容を取り違えないようにします。

比較読解を続けて練習する場合

共通テスト古文の比較読解を練習する

2022年共通テスト古文のよくある質問

このページは『増鏡』と『とはずがたり』の全文訳ですか。

作品全体の全文訳ではありません。2022年共通テスト国語第3問で出題された箇所を中心に、原文、現代語訳、語句、敬語、比較読解を整理しています。

『増鏡』と『とはずがたり』の大きな違いは何ですか。

『増鏡』は出来事を外側からまとめ、語り手の評価が表れます。『とはずがたり』は二条が当事者として、会話、手紙の取り次ぎ、前斎宮の反応、自分の感情を詳しく語ります。

問4で本文に戻るとき、どの表現を見ればよいですか。

『増鏡』では「けしからぬ御本性なりや」、『とはずがたり』では「思ひつることよとをかしくて」「案内せよ、案内せよ」「心やましければ」などを確認すると、語り手や二条の受け止めを整理しやすくなります。

前斎宮は院を受け入れたと読んでよいですか。

本文では、前斎宮が顔を赤らめ、明確な返事をせず、手紙も十分に読む様子ではなかったと示されています。積極的に受け入れたとは断定できません。